睡眠時無呼吸症候群って・・・

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に一時的に呼吸が止まったり浅い呼吸になったりする疾患です。
この状態が頻繁に起こると、十分な酸素が供給されず体内の酸素が不足してしまいます。
酸素供給が不十分になると、日中の強い眠気や集中力の欠如による事故が起こりやすいです。
 全身のさまざまな部位に負担がかかり、命に関わる合併症を引き起こしやすくなります。

睡眠時無呼吸症候群の主な症状

●睡眠中の症状
 
  【いびき】主な特徴である上気道の閉塞により、いびきが出現します。
        部分的または一時的に閉塞された上気道は、空気の通り道が狭まり空気の流れが妨げられます。
  気道が狭ければ狭いほどいびきの音は強くなります。 
  
  【呼吸の乱れ】睡眠時の呼吸の乱れは主に気道閉塞や呼吸中枢の機能低下に関連しています。
 
  【頻回な中途覚醒】 酸素不足による体の防御反応、自立神経の過剰反応、いびきによる覚醒などです。
            一時的な呼吸停止により酸素供給がストップすると、脳が酸素不足と判断します。
           結果、自律神経系が活性化され、呼吸を再開させようと体が一時的に覚醒するのです。
 
  【寝汗】呼吸を再開させるために心拍数や血圧が急激に変動します。
     心拍数や血圧の上昇には交感神経が関係し、体温が上昇して寝汗が出てしまうのです。
     また無呼吸依よる低酸素状態を対処する為、心拍数や血圧が上昇し、発汗が促進されます。

●起床時の症状

  【口渇】いびきをかく方のほとんどは「口呼吸」を行っています。特に睡眠時無呼吸症候群の人は、
     寝ている間、呼吸が苦しくなる為、無意識のうちに口を開けて呼吸をしていることが多いです。
      起床時に口渇状態になっている方は、口呼吸をしていると考えてよいでしょう。
 
  【頭痛】起床時の頭痛は睡眠中に無呼吸によって血液中の二酸化炭素が増加しておこると考えられていま
      す。 頭痛の特徴として、起床時の頭痛、30分以内に治まる痛みが1ヵ月で15日以上ある状態です。
 
   【熟睡感がない】頻回な中途覚醒や脳血流量の低下により熟睡感を感じません。睡眠中に呼吸が止まること
          で脳が覚醒し、副交感神経優位から交感神経優位に切り替わります。その為、眠りが浅く
          なり、夜中に何度も目が覚めてしまうことに繋がっているのです。

●日中の症状
   【強い眠気】日中に強い眠気が出現するのは、睡眠中に呼吸が止まることで体が低酸素状態となり、
無呼吸と覚醒を繰り返すことで睡眠不足となり、日中にも強い眠気を感じてしまいます。
 
   【全身倦怠感・疲労感】倦怠感や疲労感の原因は、睡眠の質と量が低下することです。睡眠中の無呼吸によ
り、低酸素状態や自律神経の乱れが生じます。基礎代謝など身体のさまざまな機能
             が阻害され、寝起きの疲労感や倦怠感を感じてしまうのです。
 
   【集中力の欠如】主に睡眠の質の低下と酸素不足により脳の機能が正常に働かないことが理由です。脳への
          酸素供給量が不足し、集中力の低下を招くと、仕事や日常生活に悪影響を及ぼします。

 無呼吸症候群は眠気や集中力の欠如を引き起こすだけでなく、心筋梗塞や脳卒中、心臓病、高血圧、糖尿病などのリスクを高める可能性もあります。放置すると様々な健康問題を引き起こします。
早期の受診・治療を受けることで、症状の改善や合併症発症のリスクを低減できます。

もし、このような症状がありましたら、ご相談下さい。